テーブルランナーとは、テーブルの中央に細長く敷く装飾布のことです。
日本ではただの飾りと思われがちですが、食卓を華やかに演出したり、空間に奥行きを与えたりする役割があります。
特にフランスでは、テーブルランナーをテーブルクロスやランチョンマットと組み合わせて、季節やシーンに応じたコーディネートを楽しむのが一般的です。
この記事では、テーブルランナーの使い方や選び方、フランス雑貨を取り入れたスタイリング例まで、幅広くご紹介します。
1. テーブルランナーとは?
テーブルランナーとは、食卓の中央に細長く敷かれる布製のインテリアアイテムです。
テーブルクロスやランチョンマットと異なり、主に装飾性に重きを置いて使われる特徴があります。
無地のテーブルにサッと1枚敷くだけで空間の印象を引き締め、食卓を華やかに演出してくれるでしょう。
テーブルランナーの上にはワインボトルや花瓶、果物のバスケットなどを置いて、視覚的なアクセントを楽しむのがフランス流です。
日常使いはもちろん、季節のイベントやおもてなしなど多彩なシーンを盛り上げてくれます。
汚れ防止の実用性が高いテーブルクロスやランチョンマットと組み合わせて使えば、テーブルコーディネートをより美しく整えられるでしょう。
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2. テーブルランナーのおしゃれな使い方
テーブルランナーは、テーブル中央を横断するように敷くのが基本です。
花やキャンドル、小物入れなどを添えたり、異なる色柄のテーブルランナーを重ねたりすれば、おしゃれなアクセントになるでしょう。
テーブルクロスと組み合わせれば、ホテルライクな雰囲気をもたらします。
その際は長さや幅のバランスを整えるのがポイントです。
また、シルクやサテンなどの光沢素材を選べば、より上品な印象になるでしょう。
いつもと違う雰囲気を演出したい場合は、縦に2本並べる「ブリッジクロス」スタイルもおすすめです。
対面の席をさりげなく区切り、おしゃれな空間を生み出します。
3. テーブルランナー選びの3つのポイント
テーブルランナーを選ぶ場合、テーブルとの相性や使いやすさを考えることで、暮らしにグッとなじむ1枚が見つかります。
ここでは、フランス雑貨好きの方が「自分らしい1枚」に出会うために押さえておきたい3つのポイントを「サイズ」「素材」「使う場面」に分けてご紹介します。
3-1. 1. テーブルのサイズ
テーブルランナーの長さに明確な決まりはありませんが、両端から20〜30cm程度垂らすと、上品でバランスのよい印象になります。
一方で、テーブルの端までぴったり合わせればフォーマルに、短めにすればすっきりと軽やかな雰囲気をもたらすでしょう。
特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、ランナーの端が垂れない長さを選ぶと安心です。
また、糸や紐などを束ねたタッセル付きのデザインのランナーは、さりげない高級感を添えるアクセントとして人気です。
3-2. 2. 素材
テーブルランナーを選ぶうえで、素材は見逃せないポイントです。
例えばリネンやコットンなどのファブリック素材は、水洗いできるタイプが多く、ナチュラルな風合いや優しい肌ざわりが魅力です。
使い込むほどに味が出るため、普段使いにも馴染むでしょう。
一方で、ドリンクやソースの汚れが心配な方には、撥水加工やビニール素材のランナーもおすすめです。
汚れたらサッと拭くだけでよいため、簡単に取り扱えます。
特に小さなお子さんがいるご家庭にはおすすめしたい素材です。
華やかさを演出したいときは艶のあるシルク調素材や、模様が織り込まれたジャガード織のランナーを使うとよいでしょう。
プリントデザインには出せない立体感と高級感があり、フォーマルな場にも映えます。
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3-3. 3. 使う場面
テーブルランナーを選ぶ際は、使うシーンも意識しましょう。
夏には涼しげなブルー系や麻素材を、冬には雪やゴールドモチーフなど、季節感を反映したデザインを選ぶだけでテーブルの印象が変わります。
また、サイズが小さいテーブルランナーであれば、カジュアルな雰囲気で日常にもなじみやすいうえ、お手入れも簡単です。
洗える素材なら、清潔さを保ちながら気軽に使えます。
誕生日や記念日、お客様を招く際など特別な場面では、テーブル全体に広げられるサイズの商品や、シルク調の光沢のある素材、あるいは凝った刺繍やデザインの商品を使用すると、特別感がいっそう引き立つでしょう。
4. テーブルランナーと組み合わせたいフランス雑貨
テーブルランナーを引き立てるためには、組み合わせるアイテムの選び方も大切です。
例えば、トルション(キッチンクロス)やナプキンなど、よく使うアイテムと素材や色をそろえれば、テーブル全体に統一感が生まれ、おしゃれな食卓に仕上がります。
また、フラワーベースやキャンドル、小物入れ、プレートを添えることでも、シンプルなテーブルも華やかになり、季節感のあるコーディネートが楽しめるでしょう。
このように、身近な雑貨と組み合わせるだけで、日常の食卓がプロヴァンスのような、あたたかく洗練された空間に早変わりします。
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5. テーブルランナーで、フランス流の暮らしを楽しもう
テーブルランナーは、毎日の食卓に「ちょっとだけ特別な時間」を届けてくれるアイテムです。
素材や色を工夫すれば、いつものテーブルも、まるでフランスの家庭のように洗練された空間へと変わります。
「メゾン・ド・プロヴァンス」では、南フランスを中心とした、他にはない本場のテーブルファブリックを豊富に取りそろえています。
特別な日だけでなく、日常にもフランス雑貨の美しさを取り入れてみませんか?