ジャガード織りとは?メリット・デメリットや製品選びのポイントを解説!

ジャガード織りとは?メリット・デメリットや製品選びのポイントを解説!

「ジャガード織りとはなに?」そんな疑問をお持ちではありませんか。本記事では、ジャガード織りのメリット・デメリットや選び方、ゴブラン織りとの違いなどをくわしく解説します。ジャガード織について知識を深めたい方は、ぜひご覧ください。

ジャガード織りの魅力や特徴について知りたい方もいるでしょう。

ジャガード織りは、特別な織機を使用して模様を織り込む技術です。
ジャガード織りで作られた生地は美しさと耐久性を兼ね備え、衣類やインテリア製品など、さまざまな場面で使用されています。

そこで今回は「ジャガード織りとはなにか」を中心に、下記にも触れていきます。

メリット・デメリット
ジャガード織り製品を選ぶ2つのポイント
洗濯方法
ゴブラン織りとの違い

ジャガード織り製品に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

1. ジャガード織りとは?

ジャガード織りは、フランスの発明家ジョゼフ・マリー・ジャカールによって1801年に考案された、専用のジャガード織機を使用して布を織る方法です。

ジャガード織機は、紋紙(パンチカード)や電子データをもとに、多くの経糸(縦方向に張られる糸)を個別に上下させる仕組みで織物を作ります。
これにより、複雑で精密な模様を布地に表現することが可能です。
そのため、テーブルクロス・カーテン・絨毯・衣類など、多岐にわたる用途にジャガード織りが活用されています。

なお、ジャガード自動織機で織られた布地を「ジャガード織り」と呼ぶこともあります。

ジャガード自動織機で作られた生地については、次の記事でくわしく解説しています。

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2. ジャガード織りのメリット

ジャガード織りのメリットは、おもに以下の3つです。

立体的な模様を織り込める
色落ちしにくい
耐久性が高い

ジャガード織りは、立体感のある模様を布地に織り込むことができ、高級感を引き立てます。繊細な模様が特徴で、視覚的な美しさが際立つ織り方です。
また、多くの場合、染色された糸を用いるため、長期間使用しても鮮やかな色を保てるという利点があります。

家庭での洗濯も可能で、普段使いの製品にもおすすめです。
くわえて、耐久性の高い生地を織れる点も、ジャガード織りの特徴です。
織りがしっかりしているため布地が破れにくく、洗濯を繰り返しても劣化しにくいので、長く使い続けられます。

3. ジャガード織りのデメリット

ジャガード織りは手間がかかる織り方のため、製品の価格が高くなりやすい傾向にあります。
また、厚手の生地になりやすく、夏の衣類や装飾品には不向きでしょう。
さらに、多色使いが難しい点も欠点のひとつです。

複雑なデザインを表現するには制約があり、模様の種類に限界が生じる場合があります。
その結果、デザインの選択肢が狭まることもあるでしょう。

4. ジャガード織り製品を選ぶ2つのポイント

ジャガード織り製品を選ぶ際のポイントを知ることで、同じ製品を長く愛用できる可能性が高まります。
この記事では、ジャガード織り製品を選ぶ際におさえておきたい、2つのポイントについて解説します。

4-1. 1. 素材で選ぶ

ジャガード織り製品を選ぶ際は、素材が重要です。

例えば、通気性を重視する場合はコットンが向いています。
肌触りが柔らかいため、衣料品や寝具、カーテンなど幅広い製品に適しています。

しわになりにくさを求めるならポリエステルがよいでしょう。
色落ちしにくく耐久性が高いため、カーテンやクッションカバーの素材として人気です。

保温性を優先する場合はウールが適しています。
温かさを保つため、ブランケットやアウターに活用されることもあります。

4-2. 2. 用途で選ぶ

ジャガード織りのアイテムは、用途に合わせて選ぶこともポイントの1つです。

例えば、ジャガード織りのカーテンを選ぶ際は、凹凸があるデザインがおすすめです。

立体的な模様が光を受けて美しい陰影を作り出し、部屋に深みと高級感をもたらすでしょう。

また、ジャガード織りのテーブルクロスは、織り模様ならではの高級感や複雑なデザイン性が魅力です。

このような表現は、プリント生地では難しいかもしれません。

見た目の美しさだけでなく、実際に触れた際の質感のよさも、選択の決め手となるでしょう。

弊社「メゾン・ド・プロヴァンス 」でも、ジャガード織りで作られたテーブルクロスを多数取り扱っています。

日常を少し豊かにしたい方に、ぴったりの一枚が見つかるでしょう。

関連サイト:ジャガード(フランス雑貨 メゾン・ド・プロヴァンス)

5. ジャガード織り製品を洗濯する際の注意点

ジャガード織り製品の洗濯には、素材に応じた方法を選びましょう。
ニット生地を洗う際には、強くこすると生地を傷める恐れがあります。
冷水に5〜10分浸し、優しくこするようにしましょう。
このとき使用する洗剤は、シルク用を選ぶと安心です。

一方タオル生地は、洗濯機で洗うことができます。
長持ちさせたい場合は、洗濯ネットを使用するとよいでしょう。

6. ジャガード織りとゴブラン織りの違いは?

ジャガード織りと同じく、「ゴブラン織り」もフランスで開発された織り方の1つです。

模様を織りで表現する点はジャガード織りと同様ですが、縦糸と横糸が不規則に織られるジャガード織りに対し、ゴブラン織りは模様を横糸だけで表現する点が異なります。

そのため、デザインの自由度はジャガード織りのほうが高く、模様の立体感もジャガード織り特有のものになります。

一方、ゴブラン織りは糸が詰まっているぶん、耐久性がジャガード織りよりも高いです。

しっかりした質感を持つため、家具の張り地やカーペットなどに適しています。

用途に応じてそれぞれの特性を理解し、選ぶことが大切です。

7. ジャガード織りは、専用の織機を使用して美しい模様を織り上げる技法

ジャガード織りは、複雑な模様を織り込むことで高級感と立体感を持つ生地を生み出す技術です。

耐久性や独特の質感を持つため、衣類からインテリアまで幅広い用途で活用されています。
お気に入りの製品を長く楽しむためにも、適切な素材選びと素材に応じたお手入れを心がけましょう。

「メゾン・ド・プロヴァンス 」では、南フランスの伝統と美を日本で楽しめるよう、現地の文化を反映したジャガード生地の商品を豊富にご用意しています。
選び抜かれたデザインと確かな品質から、ほかにはない魅力を感じていただけるでしょう。